黒田先生の関数解析を読む パート2(ノルム、距離、内積)
今回は、備忘録がてら定義を列挙します。ついでに、いくつか興味深い定理を書いておきます。
”Banach空間がHilbert空間であるための必要十分条件は、ノルムに対して中線定理が成り立つことである。” なお、中線定理とは、である。
ノルムの定義
線形空間の任意のに実数が対応して、以下の(N.1)〜(N.4)を満たすとき、にノルムが定義されているという。
距離の公理
をノルム空間とする。の距離をと定義すれば、以下の距離の公理を満たす。
内積の定義
線形空間において、
(ヘルダー)の不等式
ちょっと話が飛びますけど。 は1 < < 上の可測関数uで、以下を満たす集合。
<
からBanach空間 Lp を作ることを考える。その際に、Lp において三角不等式を証明する前段階で必要となる定理がの不等式です。
1 < p < とし, qを (つまりとする。 であり
証明は、気が向いたら追記します。