onewanのメモ帳

数式が書きたくて始めたブログ。twitter IDは @onewan

趣味で数学の勉強をすることについて

気が向いたので

普段、仕事に全く関係しない数学を趣味で勉強しているのですが、何を思って勉強しているのか、気が向いたので書いてみたいと思います。

一応前置きとして、これは単なる個人の感想であって、一般論でも無いし、人それぞの考え方や向き合い方があると思うので、そんな感じでゆるく見て下さい。

何を考えているか

5年ほど前に趣味数学を始めた頃は、雑食で大学数学に関連する話をつまみ食いしていました。そして、短期でやらないといけないという縛りは仕事の方でお腹いっぱいなんで、、超長期(30年くらい)で東大や京大の数学科(学部)で学ぶであろう数学を全部学ぼうという目標を立てていました。長期の目標なので、やれるときにやって、やれないときはやらない、こうすれば理解出来な過ぎても嫌になってやめたりはしないハズと。知らんけど。

それから数年後、やはり分野をまず絞ろうと思い、昔から好きな整数論をやろうと思い立ちました。

目下の目標は(それで終わるかも知れんけど)、「フェルマーの最終定理の証明を理解すること」で、もう少し具体的に言うと、斎藤先生の「フェルマー予想」の内容を理解することです。理解といっても、どこまで何を分かれば理解というのか、現段階では敢えて厳密には定義していません。その代わり、内容を理解するために必要だろうと思われる理論をこつこつ勉強することにしました。(それ自体が目的になることもOKとします。趣味なので。)

最近流行りのPoCじゃないですけれど、進みながらやり方や目的も修正しながら勉強していこうかなあと。

今年は類体論に入門することにしたので、牛歩ですけれども、徐々に理解できていければなあという感じですね。

とはいうものの

仕事では必要とされない数学をやるのは楽しいのですが、まあ折角なので実用的な数学も平行してやっておこうかと、食わず嫌いだった統計学の勉強も少し始めました。もともと、”神はサイコロを振らぬ”信者なので、大学時代から拒絶してたんですが、「数理モデルの対象を完全に観測出来ないことは往々にしてあるし、パラメータに依存させて幅を持たせたら良いんじゃね?」という考えだと解釈したら、まあ一応修士数理モデル扱ってた身としては納得出来ました。

社会的に数学流行って来たよね?

Deep Learningのお陰で、数学が分かる人の需要は増えて来たと思います(Google Brainの方もDLはtoo much mathだと言ってました)。他にも量子コンピュータもある程度の数学力は要るし、暗号系は数論の知識が要りますから、ますます需要は増えるんだろうなあという心象です。

Google とか海外のテックジャイアントは数学系の人を積極採用している一方で、日本では法的に基礎研究が義務付けられているらしいNTTに数学の基礎研究所が出来ました。まあ、株式会社は売上・利益の短期目標の達成を義務付けられているので、他の民間企業ではなかなか大規模な採用は難しいのかも知れませんが、需要は増えていると思っています。

数学を勉強出来る場は増えていると思う

5年前には、大学の外で、大学の数学を手軽に勉強する方法が無かったように思いますが、東京では社会人向けの数学塾(塾なのかな?)もありますし、さらには様々な方の努力に寄って、勉強出来る場は増えているように感じます。

これから

ゆるくやっているお陰なのか、今のところ数学をやる気がゼロになることは無かったので、このまま一生やってくんだと思ってます。ちなみに、大学は工学系なんですが、工学は当時モチベーションがほぼ無い状態で無理して勉強していたので(成績は院試免除になる程度には良かったですが)、あれは良くなかったなあと思っています。モチベーションは大事。