onewanのメモ帳

数式が書きたくて始めたブログ。twitter IDは @onewan

最適輸送のお話

メリー・クリスマス!!この記事は、「日曜数学Advent Calendar 2023」の24日目の記事です。 adventar.org 昨日23日目の記事は、Seiichi Manyamaさんの「n 次多項式の判別式の項数」でした。 manchanr6.blogspot.com はじめに 今年の日曜数学Advent Calendar…

chatGPTが登場して思うこと

chatGPT(https://chat.openai.com/chat)が世界を席巻しているので、思うところについて整理します。 私はDeep Learningへの期待感から、2017年頃から主に自然言語処理(以下、NLP)の可能性について探るため、色々とウォッチしてきました。具体的には、yan…

129について調べてみる

この記事は、「日曜数学Advent Calendar 2022」の9日目の記事です。 adventar.org 昨日8日目の記事は、みぽさんの「「p2-1は12の倍数(p>3)」を群論っぽく考えてみる~整数問題から代数系へ~」でした。 mathlog.info 129について 今年のAdvent Calendarは12/…

ゆる数学の気持ち in 第25回 日曜数学会

先週の土曜日、10月15日に開催された第25回 日曜数学会で発表した「ゆる数学の気持ち」について、発表資料を以下のとおりSlideShareに置きました。 数学はスマホゲーと違って、サービス終了しないので安心して取り組める趣味ですよね。

素因数分解ビンゴのLINE Bot 復活!!

素因数分解ビンゴとは? 素因数分解ビンゴは、3人以上(読み手が1人以上、プレイヤーが2人以上)が集まって行なうゲームです。基本の考え方はビンゴゲームと同じですが、最初にプレイヤーは以下の準備を行います。 事前準備(プレイヤーのみ) 5×5のマ…

趣味で数学の勉強をすることについて

気が向いたので 普段、仕事に全く関係しない数学を趣味で勉強しているのですが、何を思って勉強しているのか、気が向いたので書いてみたいと思います。 一応前置きとして、これは単なる個人の感想であって、一般論でも無いし、人それぞの考え方や向き合い方…

勉強会をやっていて思うこと

毎週水曜日に開催している勉強会「ゆるにじたい」が始まってそろそろ2年が経ちます。 当初は「素数と2次体の整数論」(共立出版, 青木 昇 著)を進めるゼミで、1年掛けて読み終わったあとに、さらに「数論序説」(裳華房, 小野 孝 著)を進めています。 そ…

『人と数学のあいだ』を読んで

最初に 先日販売された、東工大の数学科教授 加藤文元先生の新刊『人と数学のあいだ』を読了しましたので、読んでいて思ったことをつらつら書かせて頂きます。 本書は、文元先生と数学以外の領域の方との対談をオムニバス形式で紹介した内容となっておりまし…

離散凸解析のはなし

今年の日曜数学Advent Calendar向けの記事はMathlogで書きましたので、以下のリンクからどうぞ。 mathlog.info

JDLA E資格を取った話

先月末に受けたディープラーニングのエンジニア向け資格 JDLA E資格に合格したので、自分がどんなテスト対策をしたのか簡単に書きたいと思います。 目次 目次 JDLA E資格ってなに? JDLA認定プログラム 勉強方法 事前知識 すうがくぶんかの講座 問題集 Vtube…

素数の因数分解

先日、第20回 日曜数学会(2021年1月24日)で「素数の因数分解」と題して発表させて頂きました。 The decomposition of a prime number 素数の因数分解 from wagyan www.slideshare.net この発表は、一年前の第17回 日曜数学会で発表した「3の素因数分解」…

素因数分解ビンゴ

素因数分解ビンゴのLINE botです。 以下のQRコードをキャプチャして、QRを利用したLINEの友達追加で選んでください。 素因数分解ビンゴ 使い方は3つだけ ①スタンプを送る: ビンゴカードを生成 ②f以外の文字を送る: 重複を含んで100以下の3つの素数の積を返す…

サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」

この記事は、「日曜数学Advent Calendar 2020」の11日目の記事です。 adventar.org 昨日10日目の記事はtriprodさんの「アイゼンシュタインによる平方剰余相互法則の証明について」でした。 mathlog.info はじめに 表題のとおり、サイモン・シン(Simon Singh…

非正則素数祭

非正則素数祭 非正則素数歳になったので、非正則素数祭を始めます。 いえーい。 さて、非正則素数とは何かから復習していきましょう。 非正則素数の定義 非正則素数について、引用文献[1]の8.11 円分体の整数環の中に説明がありました。 [1]のp293を引用させ…

数学デイズ 大阪編 ~ラマヌジャンの数式~ に記載した証明の修正

昨年「数学デイズ 大阪編」に寄稿させて頂いた "ラマヌジャンの数式"の証明の一部が間違っていた事に気付いたので、正誤表を書こうと思っていたのですが、1年近く経ってしまいました。 最近blogも書いていなかったので、ここに正誤表を記します。 ページ 訂…

統計検定で学ぶ線形代数

この記事は、「日曜数学Advent Calendar 2019」の15日目の記事です。 adventar.org 昨日14日目の記事は龍孫江さんの「あるUFD上の形式冪級数環について」でした。 blog.livedoor.jp 本文 今年は、11月に受けた統計検定1級の問題を紹介してみようかと思いま…

マスパーティ開催報告

2019年10月19日、20日に30時間半ぶっとおしの数学イベント、マスパーティが開催され、スタッフとして参加しました。 mathparty.localinfo.jp スタッフ打上げだん。tsujimotterさん「帰ってブログを書くまでがマスパーティです!」ということで、久しぶりにブ…

東大松尾研のDeep Learning基礎講座 最終発表会

去年の10月から受講していた表題の講座の最終発表会(Deep Learning Day)が開催されました。 発表の方法は3種類で、我々チーム3はポスター発表を行いました。 口頭発表(先生方が採点) 格ゲーAIを学習させてトーナメント ポスター発表(参加の投票) ポスター発…

37の倍数判定

最近、素因数分解ビンゴが流行っているので、37の倍数判定を紹介します。 以下、数字は全て整数とします。 なるべく、小学生でも分かるように書いてみます。 主張1 数字を1の位から3桁ずつ区切って、それらを足した合計が37の倍数であれば、元の数字は37の倍…

ロマンティック数学ナイトプライム in 京都

3/17にロマンティック数学ナイトプライム in 京都で発表した資料を貼ります。 趣味数学のすすめ Encouragement of hobby of mathematics from wagyan www.slideshare.net 今回は、大阪と東京で開催されている趣味数学のイベントを紹介させて頂きました。参加…

ローレンツ方程式(Lorenz Equation)をプロットしてみた 〜パート2〜

動画もプロットして見たので見てね。 ローレンツ方程式の動画をPythonで描いてみた。gifだと54MBになったけど、mp4は6MBで済んだ。#Python #animation #LorenzEquation pic.twitter.com/4vkQdm9KA8— onewan (わんわん) (@ONEWAN) February 12, 2019 コードは…

ローレンツ方程式(Lorenz Equation)をプロットしてみた

昨日の夕方に呟いたとおり、Pythonでローレンツ方程式を描いてみた。 LorenzEquation ローレンツ方程式は、大気の変動モデルを研究していたLorenzが1963年に彼の論文で示したもので、三次元にプロットすると上図のように蝶の形になる。 これが、ストレンジア…

日曜数学の歩き方 (日曜数学 Advent Calendar2018)

はじめに 本論 自己紹介と背景 課題 解決方法 数学イベント 日曜数学会 数学デー 数学カフェ MathPower ロマンティック数学ナイト ロマンティック数学ナイトPRIME 関西すうがく徒のつどい 関西日曜数学友の会 数学系ゲーム 素数大富豪 ゴドマチ、ゴドマチWeb…

東大松尾研のDeep Learning基礎講座 #01

先日、twitterでもつぶやいておりましたが、表題の講座に参加しております。 deeplearning.jp はじめに 松尾研は、基礎研究だけでなく、AIの人材育成、社会実装にも力を入れている。 この授業で大事にしている3つの柱は以下のとおり。 1つ目の柱 Computer …

素数大富豪の並び替え

先日は、札幌で素数大富豪研究会に参加しました。 幹事の方々の準備が万全で、研究会の冊子も充実したものになっておりました。 次回の開催も決定したということで、喜ばしい限りです。 さて、研究会で話を聞いているうちに、素数大富豪の並び替えを行うWeb…

素数大富豪 ほぼ最大の合成数

昨日、今日と博物ふぇすてぃばるに参加して、素数大富豪の考案者である関真一朗氏の講演を聞き、素数大富豪をプレイしてきました。 関さんは本当に素数愛に溢れた方です。足し算しかしらない子供にも懇切丁寧に素数大富豪の遊び方を説明されていました。あの…

競技プログラミングに手を出してみた (AtCoder Beginners Selections)

先日、とある集まりでAtCoderという競技プログラミングのコンテストの存在を教わった。 最近、Twitter界隈でも競プロという言葉が飛び交っていたので、言葉自体は知っていたが、実際に問題を見るとなかなか面白い。 まずはコンテストに挑戦する前に、以下の…

ルベーグ積分入門

藤田先生の『「集合と位相」をなぜ学ぶのか』で、ルベーグ積分について触れられていたので、テレンス・タオの『ルベーグ積分入門』を読み返してみた。 ルーベグ積分とは 高校などで習うリーマン積分では上手く定義しきれない対象に対する積分を、ルベーグ積…

素数大富豪3枚出し素数

前回、ミラー・ラビン素数判定法をPythonで実装して遊んでみたと書きましたが、そもそもは素数大富豪の3枚出し素数を列挙してみようと思って実装していたのでした。 結果は、以下のGitHubに上げました。コードの多重ループを増やせば、4枚出し、5枚出し、6…

ミラー・ラビン素数判定法

素数判定のアルゴリズムとして高速なミラー・ラビン素数判定法をPythonで実行してみた。 実行環境は、最近Deep Learningでお世話になっているColaboratory*1を利用してみた。 驚きの速さでした。 これは、Colaboratoryの動作環境に寄るものも大きいと思いま…